T モニターの属性
◇地 域
●回収率 モニターからのアンケート回収率は91%と、本事業に関する関心の高さを示す結果となった |
◇職業・活動
◇年齢と世代
U 調査結果の詳細
1、「かけこみ110番・119番事業」の認知
(1)本年度の事業内容の接触度
○「ガソリンスタンドの「かけこみ110番」のぼり旗またはポスターの掲示」(73.1%)が最も多い。以下、「テレビや新聞、ラジオなどの報道・ニュース」(37.4%)、「新聞・ラジオによるPR活動」(26.9%)となり、マス媒体による報道と同媒体を通じたPR活動が続く。また、「キャンペーンカーの巡回PR」の接触度は7.7%となっている。
○地域別に見ると、西三河では「キャンペーンカーの巡回PR」が10.8%、「大災害時の資材提供の協定・締結」が6.2%となるなど、事業内容への接触度は総じて高めとなっている。
図1 本年度の事業内容の接触度
10月29日を中心に展開された以下のような事業について、あなたが直接目にしたり、知り合いなどから話を聞いた事業、またはテレビや新聞の報道で目にした事業があれば番号に丸印を打って下さい。(複数回答可) |
表1 本年度の事業内容の注目度
(地域別、職業・活動別、年齢別)
(2)本年度の事業内容で最も印象に残ったもの
○「ガソリンスタンドの「かけこみ110番」のぼり旗またはポスターの掲示」(39.0%)が印象に残った割合とし最も多い。一方、「テレビや新聞、ラジオなどの報道・ニュース」が13.2%、「新聞・ラジオによるPR活動」が8.2%、「キャンペーンカーの巡回PR」が5.5%、その他の活動も1%程度あり、量的な違いはあるもののいずれの事業も印象に残っている。
○属性別にみても、印象の残った事業内容の上位項目の順位は殆ど変化がない。
図2 本年度の事業内容で最も印象に残ったもの
表2 本年度の事業内容で最も印象に残ったもの
(地域別、職業・活動別、年齢別)
2、 「かけこみ110番・119番事業」の評価
(1)事業に対する賛否
○本事業については,良いことだと思う(賛成)と回答した割合が95.6%を占めている。また、一部には「どちらともいえない」との回答はあるが,「良くないことだと思う」として本事業を否定の人は一人もいない。
○属性別にみても「良いことだと思う」(賛成)の割合が概ね9割を上回っている。
図3 事業に対する賛否
2−1 ガソリンスタンドが、安全で安心な街づくりのために、このような防犯・防災にかかわる事業を展開することについてあなたはどうお考えですか? |
表3 事業に対する賛否
(地域別、職業・活動別、年齢別)
(2)防災や安心できるまちづくりに関した事業効果に対する評価
○「心強い(万一のときに利用したい)」と回答した割合が94.0%を占め、事業効果への期待が膨らむものとなっている。そして「利用したくない」との回答は一人もいない。
○属性別に見ても、「心強い(万一のときに利用したい)」との回答が大勢を占め、旧市街地とシルバー世代(60歳以上)では全員が「心強い(万一のときに利用したい)」と回答している。
図4 防災や安心できるまちづくりに関した事業効果に対する評価
2−2 あなたやあなたのご家族、あるいは児童の方々が、ガソリンスタンドの近くで、もし交通事故や犯罪に巻き込まれた場合、あるいは地震や水害等で町が崩壊したり、水没した場合を想定した時に、ガソリンスタンドが負傷者の一時保護や避難、飲料などの物資や救援資材の貸与や情報提供等を行うことは心強い(万一の時には利用したい)と感じますか。 |
表4 防災や安心できるまちづくりに関した事業効果に対する評価
(地域別、職業・活動別、年齢別)
(3)本事業を経済価値換算した場合の評価
○「1万円〜2万円未満」の割合が23.6%で最も多く、「千円〜5千円未満」が15.4%で続いている。回答分布の中央値は12,500円となっている。
○属性別に中央値をみても、概ね1万円以上となっている。うち、職業・活動別に見ると、学校・幼稚園・保育園関係者、年齢別にみるとシルバー世代(60歳以上)では中央値はそれぞれ14,000円台となり、経済価値換算は高いと想定している
図5 本事業を経済価値換算した場合の評価
2−3 自然や環境はお金では買えません。同じように地域の安全や安心もお金では買えません。しかし環境や自然保護活動では、その重要性を社会に認識していただくために、仮想的に環境や自然の経済的価値を市民の方に評価することが行われています。本事業を通じて地域の安全や安心が高まることで、あなたはどの程度の経済的な価値があるとお考えですか? |
表5 本事業を経済価値換算した場合の評価
(地域別、職業・活動別、年齢別)
○年齢別の経済価値の額をもとに、本事業に対してモニターが評価した経済価値の総額を計算すると196万円であった。また、愛知県民全体で推計すると、本事業の持つ経済価値は253億円であった。この経済価値は、実体経済として表れるものではないが、県下全域で展開された本事業が、地域の安全・安心をもたらした効果として、大きな効果を与えたことを傍証する数値である。