地球に生命が誕生したのは35億年前。はじめは海の中の微生物。 やがて酸素を必要とする生物が出現し、4億年前には、地球上に根を張る植物や、それを餌にして生活する陸上動物が現れました。その後、動物は大型化し、恐竜の時代を迎えましたが、彼らは今から6,400年くらい前に突如として絶滅してしまいました。
石油はこの頃までに地中深くでつくられていたといわれています。
ケロジェン根源説
石油のもと(源)は、海や湖で繁殖したプランクトンや藻などの生物体の死骸とされています。それらが土砂とともに水底に堆積して岩石となる途上、そのなかの石油を生み出すのに適した有機物が重合して、「ケロジェン(油母)」とよばれる複雑な高分子化合物になります。
石油は、このケロジェンを含む岩石(「石油根源岩」)が地中深く堆積するとき、地熱の作用をうけてケロジェンが熱分解して、石油系炭化水素となったものと考えられています。
これが、有機成因説のなかでも「ケロジェン根源説」とよばれるもので、石油誕生の最有力説となっています。 |
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(1) 有機物と土砂の堆積 |
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(2) ケロジェンの生成 |
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(3) 熟成・石油の生成 |
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(4) 石油の移動・集積
(背斜トラップ) |
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